漫画を読んで、結末が知りたくて小説を読むことにしました。
レミリアが負けるわけないんですけどもw
文字で読んでもゾっとするこの結末を漫画で、絵で見ちゃった日には眠れるかしらっていう(汗)
・・・怖かったです。
ここからは悪役令嬢の中の人小説のあらすじや結末のネタバレを含む感想です
今は夏で、毎日しっかりと暑い。
そんな季節は、怪談がピッタリなわけですけども。
怖かった。
異世界モノは「ぎゃふん」と言わせる「ざまあ」が見どころ。
自分勝手に自分だけが心地良くなるために他の人をひどい目にあわせるような人は、バッドエンドを迎えてくれることで読者はスッキリします。
しかしながら・・・
レミリアの容赦のなさに、読んでる途中で怖くなってしまいましたw
よく相手から攻撃を仕掛けて来たから正当防衛だ、いやそれは正当防衛の範疇を超えてやりすぎじゃないのか、みたいなことがありますけども。
レミリアのすさまじさがすさまじくて(←怖さのあまり、私の語彙力が消失・・もともと無いって?w)
正義の見方の皮をかぶった悪役に見えてくるというか。
ヒロインと決着がつく場面で、にこにこだったヒロインが奈落の底に落とされていくのはいいんですよ。
レミリアの勝利が決まり、負けたヒロインが去っていった後。
その後の、ヒロインがとことんヒドイ目にあっていて。
レミリアが直接、そうしたわけじゃないんですが。
・・・掘り下げていくのは、やめよう。
とにかくレミリアは、エミにひどいことをした人たちに、しっかりと仕返しをしたので。
仕返しっていう言葉が生ぬるいほどのw
最初の方の温かさが温かいので(また語彙がw)
その落差が、怖さを引き立たせますね~。
・・・温かった部分の感想を書こう。
悪役令嬢の中の人って、誰のことを指すのだろうって、読む前にタイトルを見て疑問でした。
レミリアの身体にはレミリアの意識があった状態から、レミリアの身体にエミの意識が入って。
しかしエミの意識がなくなったので、レミリアの意識がレミリアの身体に入る状況に。
つまり、悪役令嬢の中の人は誰?っていう最初の私の疑問は愚問だったのです。
そもそも「中の人」という存在なんて無いのが普通。
それが、エミが入ったり、レミリアが入ったりするから、「身体」と「中の人」が分離してる感じになってるってことですね。
もはや、レミリア自身も、レミリアの身体の中の人になってます。
レミリアの身体が、エミの意識になった時から、「エミのレミリア」になっちゃったから。
レミリアの意識は、「エミのレミリア」の身体の「中の人」であり、そのままのレミリアの身体はもう無いっていうか。
レミリアは、「エミのレミリア」らしくあろうとします。
本来のレミリアの考えを持ちながらも、「エミのレミリア」らしく、もしくはエミだったらって考えで動いています。
無償の愛の力はすごいな、と。
エミは別にレミリアに何かをしてもらったこともないし、レミリアから何かをもらえるわけでもないのに、レミリアを幸せにしようとします。
レミリアが妹だったら大切にするのにって思ったり。
そんな無償の愛、見返りを求めない愛を示され続けられたら、どんなにひねくれた人でも、心が変わりますよね。
そしてエミはレミリアだけじゃなく、周りの人達も、自分の力で助けられるなら全力を尽くします。
そんな人が、報われないどころか、攻撃されて倒れるなんて。
レミリアがブチ切れるのも仕方ないです。
エミの無償の愛によってレミリアも「エミが悲しまないように」という考えが頭にあるから、表面に出てくる言動は穏便ですけども。
やっぱり元々は悪役令嬢ですのでw
悪役令嬢の性質が結構な頻度で出てくるのが味わい深いww
悪役令嬢の中の人小説の感想や結末のネタバレが続きます
エミの優しさによって、レミリアの言動も優しいものが選ばれているだけで、エミがちょっとでも恐ろしい方面の考えを持っていれば、レミリアも躊躇なく恐ろしい方面に行くんだろうなって思います。
エミがレミリアを幸せにしようと奮闘している様子を、キラキラして見ていたレミリアを、私は見ていたわけですけどもw
ただ純粋に幸せを願えるエミのすごさと、願われたレミリアが温かいもので包まれていく感じが伝わってきて、無償の愛っていいな!と思いました。
漫画の方で「エミのレミリア」を作り上げていくレミリアが、凛々しくてかっこよくて。
「ぎゃふん」「ざまあ」がどんなふうに描かれるのか、楽しみです(←怖いもの見たさw)