異世界モノを読みまくっているんですけど、いろんな設定があって興味深いです!
悪役令嬢が主役の場合、転生するか、前世の記憶がよみがえる事によって、バッドエンドを回避するために動き出すんですが・・・
今回のこの漫画だと、転生してもないし、前世の記憶がよみがえってもいない。
それなのに、悪役令嬢にならないように動くという、めずらしい展開!
ここからは悪役令嬢になりたくないので、王子様と一緒に完璧令嬢を目指します!最新刊のあらすじや結末のネタバレを含む感想です
悪役令嬢だったけれど、ヒロインとか侍女とか親兄弟など、身近にいる誰かが転生者で、その人の助言によって悪役令嬢ではなくなるパターンもあるんですが。
そのパターンでも、悪役令嬢のそばにいて、助けるんですよ。
しかしリリのそばにいるのはアル。
前世の記憶があるのはアルじゃなくて、アルの弟。
別にアルの弟はリリに協力するわけではないっていうところがめずらしい!
アルの弟から聞いた話を、アルが参考にして、リリをアルがサポートする状況。
普通は悪役令嬢が転生者か前世の記憶を持ってるので、もう心根が悪役令嬢ではなくなってるんですよね~。
それが今回は、生粋の悪役令嬢のまま。
しかもその悪役令嬢であるリリが主人公なので、モノローグでリリの考えが読めるんです。
悪役令嬢の考え方を知ることが出来て、ワクワクしますw
アルの弟が、リリの悪役令嬢っぷりをアルに話しているところを聞いてしまってリリはショックを受け、完全に毒気が抜けてしまいまして。
アルが協力するって甘々に寄り添うと、リリは申し訳なく思っています。
この後も、リリは遠慮がちだったりするんですよ。
そういうのを見ていると、悪役令嬢も心根はそんなにひどくもないのかもしれないな~と思いました。
両親が忙しくて寂しい思いをしたからとか、両親が甘やかしまくったからとか、そういう理由で悪役令嬢になっちゃったパターンが多いですけども。
つまりは、素直なんだな、と。
自分が悪役令嬢と言われるような立ち振舞いを日頃しているって自覚しなければ、アルから協力すると言い寄られても、それは当然でしょって受けていたでしょうから。
ところが、こうしてアルの弟にバンバン言われてショックを受けるものの、心当たりがあるって思えたり、それを知った後にアルから協力するって言われて、申し訳なく思い始めたり。
悪役令嬢になりたくないので、王子様と一緒に完璧令嬢を目指します!最新刊の感想や結末のネタバレが続きます
両親から甘やかされてたから素直にふんぞり返っていたけれど、それは悪役だと言われたら素直に謙虚になり始めて・・・
環境と、周囲の影響力は、あなどれないな~と思いましたw
いい環境の、いい人に囲まれたら、悪役令嬢も悪役ではなく可憐な令嬢になるんだろうな~と。
そういうわけでリリは、アルに協力してもらいながら、悪役令嬢にならないように頑張ることに。
しかしついうっかり、悪役令嬢っぽい考えが浮かんでしまいますw
あっさりと可憐な令嬢に変わるんじゃなく、こうして悪役な気質が出そうになってるところがいいんですよ!
読み応えがあります。
ずっと避けられていたお兄さんがリリを呼び止めたところで1巻終わり。
続きが楽しみです。