この漫画は、全体的に静かな雰囲気です。
そこに切なさが混じる、みたいな。
読んでいる時に感じる、この静かな切なさがいいんですよ~。
1話の1ページ目に、その空気感がぎゅっとつまってます。
ここからはわたしの幸せな結婚1話のあらすじや結末のネタバレを含む感想です
指先をそろえて、頭を下げる美世。
畳の上で。
着物姿で。
相手は背中を向けていて。
1話の1ページ目に、主役の2人が描かれているにも関わらず、顔が見えないっていうw
この空気感を、じんわりと味わうのが、この漫画の醍醐味だと思います(にこにこ)
美世が頭を下げたままの2ページ目。
美世のあいさつへの返事は、まだ無し。
美世のモノローグに、この静けさの意味が書いてあります。
3ページ目、ようやく相手のリアクションがありまして。
美世があいさつをして、相手がこっちを見て。
それだけの数ページです。
なので、漫画の中の時間はゆっくり。
美世のモノローグで、説明されていきます。
モノローグの小さめの字が、雰囲気あるんですよね~。
ここのシーンを締めくくる美世の「ここでやっていくしかない」というモノローグ。
覚悟もも感じられますが、悲しさやあきらめも含まれているような。
切ないです。
なぜ美世がそうなのかが、この後描かれています。
継母が美世に厳しかったんですね~。
継母にとって美世は他人ですけど、お父さんにとっては実の娘。
なのにお父さんからも厳しくされて。
妹とは異母姉妹になるわけですが、妹も継母と同類の人間で。
美世は家族から使用人以下の扱いを受けてきた、と。
すごい境遇w
ひどい人しかいなければ美世もやっていけませんでしたが、優しい人もいました。
幸次なんですけど、肝心なところで・・w
家族がそろう場面。
美世のお父さんが縁談の話をするんですよ。
もしかしたら、と期待する美世。
ところが、やっぱり・・・
コマが斜めになっていて、モノローグの文字が、また切ない。
モノローグの文字が、華奢。
華奢っていう表現が急に今思い浮かんだんですけどもw
文字が華奢って意味不明ですが、私にとってはしっくり来ましたww
わたしの幸せな結婚1話の感想や結末のネタバレが続きます
がっかりした美世の描かれ方が、胸を締め付けます。
うつむく美世を下からのぞきこんでる感じなんですよね。
そこに、期待した自分を自分で悲しませるような「全部ありえないに決まっている」というモノローグ(涙)
この後も美世が幸次に悲しげに微笑む顔とか、前で組んでる手とか、頭を下げてるところとか、寝付けないでいるところとか。
描写が・・・(涙)
風呂敷1つにまとめられるほどの荷物だけで美世は嫁ぐんですね。
家を出る時に、見送る人は誰もいなくて。
そして最後のページ。
1ページ目と同じシーンが描かれたところで1話終わり。
こんな感じなのに、漫画のタイトルが『わたしの幸せな結婚』ですから。
切なさが倍増します~。