女王の花 全15巻の感想

今年完結した漫画として紹介されていたので、読んでみました。

切なくて、胸が締め付けられましたー(涙)

主人公の夢(目標)が達成したという意味ではハッピーエンド。

2人が幸せになったのかどうかっていうと・・・漫画パワーでハッピーエンドかなって感じです。

だけど、納得の結末でした。

あと、各巻の一番最初のページ。

結末を読んでから、見ていくと、この黒い顔の人、この人だ!って分かるし、言っている意味も分かります。

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ここからは女王の花 全15巻のネタバレを含む感想です


女王の花(1)

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1巻から順番に読んでいって、15巻まで読み、1巻を読み返すと、いろんなことが分かります。

ってことは、最後までのストーリーがきちんと決められた上で、第1話が描かれていたということ!?

すご~い。

1巻の冒頭で出て来る新入りの宮女。

これは、ひょっとして13巻で、役目を終えてこの世を旅立っていった宮女!?

違うかもしれませんが、そんなことを思ってしまいましたw

それから、亜姫がお母さんへご飯を運ぶシーン。

15巻で、土妃が衝撃の告白!

毎日、ご飯に少しずつ毒を盛っていた、と。

それを知らずに亜姫が運んでいたのです。

ひどい!

1巻で、王子が抱っこされてやって来ます。

大きくなったらブクブク太っていく王子。

そして病気になってしまって命を落とす直前に、スリムになります。

そのスリムになったのって何巻だっけな~と探していたのですが、見当たりません。

12巻では、まだ太っていて、お母さんの帰りを待っています。

でも、だるいって言って、ちょっとしんどそう。

13巻も、王子、太ってる。

14巻・・・あ!いたー!!ww

見つけました。スリム王子!

陶原に、あの万頭がって驚かれるほど、変わってしまいましたww

10巻から15巻までを3周くらいしたのではないでしょうか。

細くなったので目立たず、素通りしていたけれど、見つけました。

は~スッキリ。

この王子、1巻では博星を髪を引っ張ったり、蹴ったりして傍若無人。

だけど、そんなに悪い人じゃなかった。

大人になると、穏やかな人っていうか、王の座にまるっきり興味がなくて好きなことをして暮らしたいっていう考えの持ち主。

亜姫が王になったら、土妃が昔のように優しくなるのにな~とか思っているくらいです。

そういう無害の人なのに、病で命を落としてしまう。

だから1巻のふてぶてしい登場シーンは、今見ると、泣きそうです。

1巻で博星は、亜姫の手を握り、おれの一生はあんたのもんだってひざまずきます。

この言葉は、この時から最終巻まで、ずっと揺らぎません。

事あるごとに出てきます。

初見でも、このシーンは、ぐっと来ました。

だけど、今はもっと、ぐっと来ます。

おれの一生はあんたのもんだと誓うこのシーンは、15巻まで読んだ後に見ると、また格別です。

亜姫が、お母さんのために丹を買いに行きます。

その時に差し出したかんざし。

そして、なぜか亜姫と博星の面倒を見てくれた青徹。

亜姫のお母さんを大事に思っていたから、その娘である亜姫も大事にしてくれてたなんて。

15巻まで読んでから、1巻を読み返すと、胸が締め付けられて仕方ありません(涙)

最終的に、亜姫は王になることが出来ます。

だけど、亜姫はもちろんのこと、土妃も光も旦も、みんなそれぞれに、大切な人を失っていきました。

都合よく、大事な人達が全員生き残って、めでたしめでたしってしない。

血を流す戦いは、だから絶対してはダメ。

そういうことを示しているのかなって感じました。

ここで漫画が終わっていると、とても苦しかったでしょう。

最後、博星が迎えに来ました。

女王は、煙のように消えてしまいます。

亜姫と博星が手をつなぎ、笑顔で走っているところで、終わり。

女王の花 全15巻の感想とネタバレはここまで

本当は、あそこで博星が生き延びていて、数年後に連れ去ってほしかったけれど。

でも、たくさんの命を犠牲にしてしまったから、こうなるべき。

生きているうちには無理だったけれど、生き切ったその先で、行きたかったもう一つの道へ行けた2人。

漫画なんだから、こうでなくっちゃ!

この終わり方で、救われました。

とはいえ、ああ~切ない!

そんな時は、13巻の最後のページを見ましょう。

土妃が美少女戦士になっています。

かなりなごみますwww

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