めずらしい漫画でした。
何がめずらしいかというと、結末です。
ありそうで、無い感じ。
ありそうで、無いのはなぜかというと、やっぱり大抵の少女漫画読者が、こういう結末を好きじゃないからかなって。
私はワガママ。
良い人はフラれてほしくないのに。
こうなったらこうなったで、フラれる結末が良かったと思ってしまうなんて。
ここからはライオンと花嫁 全3巻のネタバレを含む感想です
ゆあと涼がくっつくことがハッピーエンドだと思っていました。
ゆあが一途に涼を思い続けて、昴が横恋慕してきても、結局は涼とめでたしめでたし。
それが少女漫画の王道なハッピーエンド。
私には、昴が当て馬に見えていたのでww
だから最終的に、涼が身を引き、昴とゆあが結婚したことに驚きました。
当て馬の恋が実った!?
「絶対良い人なのに、振られてしまう。」
当て馬はそういう役目だと思うんですけど。
大どんでん返しです!
少女漫画って、良い人が主人公に振られるのに。(深見と瀧みたいに)
私の捉え方が間違っていたのかな。
当て馬は涼!?
最終巻でそういう驚きがありましたけれど、1巻でも驚きがありました。
「設定」です。
最初、ゆあと涼が結婚。
涼はゆあの担任です。
先生と生徒という関係。
それはまあいいんです。
年齢の差も、まあいいでしょう。
問題なのが、涼が子持ちだということ。
その子供がなんと、ゆあと同い年!!
クラスメートだったのですww
それから作中で涼の誕生日を祝うシーンが出てきます。
35歳になった涼。
35!?
ゆあとの年齢の差には驚きません。
ただ、昴は何歳の時の子供だ-!!?
途中で涼の前妻が出てきます。
ゆあは、前妻への涼の気持ちを察して、 別れることを決意。
そしていろいろあって、昴と結ばれます。
初めは、夫とは年齢差があって、母親と子供が同い年という変な状況でした。
ゆあが最終的に選んだのが、同い年の人。
今の夫が元夫の子供っていうのも変な状況ですけどw
元夫といっても、実際涼とは結婚していませんでした。
婚姻届は未提出!!
涼はゆあにプロポーズしますが、きっぱり断られます
可哀想な涼ww
ゆあと昴が結婚式をあげて、めでたしめでたし。
あとがきに「当初からなんとなく考えていたラスト」とあります。
この結末は決まってたのか~。
途中まで読みながら私は、ゆあが涼の元へと戻ると思っていました。
だけどそうなりませんでした。
たくさん少女漫画を読んできて、どうして良い人が振られるの!?とか不満に思ったこともあったのに。
なんだかんだ言って、やっぱり主人公には一途でいて欲しいのかもしれませんw
最初に選んだ相手と、困難を乗り越えて、結ばれて欲しい。
そんな風に思ってしまいました。
ライオンと花嫁 全3巻の感想とネタバレはここまで
なんだかデスノートに似てるなーって 。
途中からライトが敵みたいになって、Lが正義の味方っていう。
この『ライオンと花嫁』でいうと、最初は涼が相手役だったのに、途中から当て馬になった、みたいな。
将棋で例えると、「歩」です。
最初は「歩」だったのに、裏返して「と」に変わる、みたいな。
あれ?
いつのまにか、感想から離れてしまった・・・
最初は書いている内容が「感想」だったのに、最後の方で「例え合戦」になるっていう。
あ、またこれもw
ええっと。
仕切り直して、ライオンと花嫁の感想を。
相手を乗り換える、めずらしい漫画でした。
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