紙袋をかぶっていて顔が見えない。
かっこいいことを言ってる時も、何かを説明している時も、紙袋をかぶってる。
主人公は、ちゃんと話を聞けているのだろうか。全然話が入ってこないんじゃないか。紙袋に気を取られて。
実際に紙袋をかぶって生活したとしたら、動く度にバリバリガサゴソと音がうるさくて、他の人の話し声が聞き取りにくいはず。
あと、紙袋の中から声を出すわけだから、こもった声になるだろうし。視界が狭くて危ないし、口と鼻に張り付いて息苦しいこともあるだろうし。
この作品は、声はこもらず、必要以上にバリバリガサゴソの音もせず、聴きやすくなっている。良かった良かった。
胸きゅんした部分を書き記していく。ネタバレあり。
偽の恋人とのラブハプニング(ハート)CD「蜜恋(ハニー)ライアー!?」 Vol.6 日永サク CV.KENNの内容紹介
イラスト:浅島ヨシユキ
レーベル: Rejet
トラックリスト
01:ニセの恋人、演技開始!?
02:紙袋でも男の子
03:カレの心に住む子ども
04:お詫びのネックレス
05:傷付けたら離れてくれる?
06:将来は紙袋に誓って
07:キャストフリートーク
我々を胸きゅんさせてくれる登場人物
♀主人公 声:無し
♂日永サク(18) 声:KENN
サクは生徒会長。紙袋を被っている。
ニヤけまくりの胸きゅんポイント(私個人の)
胸きゅんポイントというか、紙袋ポイントになってしまう。
なぜならば、胸きゅんのそばに紙袋があるから。かっこいいセリフを言ったかと思えばすぐに紙袋が登場する。
俺の目を見ろとか、キスしようとしたりとか。一瞬キュンとするものの、紙袋をかぶってるからうまくいかず。
邪魔なのを分かっててわざと!?みたいな。
だけど、後半はキュンキュンする。主人公が眠るまで手を握ってたり、ネックレスを付けてあげたり、紙袋を取って顔を見せて告白したり。
それでは、完全なる独断と個人的な趣味による胸きゅんネタバレの開始。
紙袋を被ったまま告白
生徒会室に呼び出された主人公は、サクに告白される。
「俺と、付き合ってくれないか。彼氏と彼女という関係になってほしい。」←おおっ!
逃げようとする主人公を引き止めて「俺は決して生半可な気持ちでこんなことを言っているわけじゃない。それだけは信じて欲しい。」とささやく。
それから声が真剣なトーンになり「もう一度言わせてくれ。俺の、彼女になってほしい。どうか、うなずいてくれ。」って。←かっこいい!
主人公はサクを穴が空くほど見つめる。
不思議に思ったサクは「俺が紙袋を被っているだと!?気のせいだ。気にするな。」って。紙袋の音が響き、主人公が指摘すると「ガサゴソなどいってない!」「紙袋が見えるなんて、疲れてるんじゃないか?」と否定。←え?
でも、主人公に見つめられて観念したサクは「確かに俺は紙袋を被っている。」「だが、気にするほどのことでもない。」って。←え!?
「視線を泳がせるな。俺の目を見ろ。」
サクは事情を説明する。
生徒会長であるサクは新聞部に狙われている。複数の女性と付き合っていると思われるのを回避するために正式な恋人が必要。卒業するまでの1年間、主人公に恋人のフリをしてくれ、と。
主人公は、自分が選ばれた理由が気になって、サクに聞く。
サクはもったいぶった言い回しをして最終的に「行き当たりばったりに決っている。」とそっとささやく。←なんでささやいた!?
そして強引な感じで主人公に迫る。←ドキドキ。
「視線を泳がせるな。俺の目を見ろ。」←わわ!(*ノ▽ノ)
「そして一度、うなずくだけでいい。」←おおお~!かっこいい!(*ノ▽ノ)
ほとんど息みたいな声で「簡単なことだろう。」とささやく。
主人公の言葉に対して「紙袋の穴しか見えない?いいから!それが俺の目だと思って見つめろ。」って。←かっこいいと思ってるとすぐに紙袋の話になるから胸きゅんがどっかいく~・・・。
あーだこーだで、主人公はうなずく。2人は恋人のフリをすることになった。
「俺に、もたれかかってくれ。」
サクはみんなの前で主人公を彼女だと宣言する。
彼女にひかれた部分をペラペラ話し、主人公に「君も、一目見て俺に惚れ込んでくれたんだよな?」と話を振る。
「あ~そうだったな。俺の空洞のような目、意外と手触りの良い材質、キレ~イに四角い形に惚れ込んで・・・」と言いかけたところで、主人公だけにしか聞こえないようにヒソヒソ声で
「それは紙袋だろ!褒めてどうする!俺自身の良いところは無いのか!?」
「そこで動揺してどうする!」って。←このやり取り、漫才だ。ほっこり胸きゅ・・・ムリ。
恋人っぽく見せるために、サクは思い付く。今から主人公を褒めるから嬉しそうに抱きつけとこっそり指示。
言われた通りにする主人公。サクはヒソヒソ声で「緊張しているのか?もっと体の力を抜いて。俺に、もたれかかってくれ。」って。←胸きゅん♪
主人公がもたれかかると、紙袋の音がバリバリ。主人公が身じろぎすると、紙袋の音がバリバリ。
周りに恋人同士であることをもっと示すためにサクは、周りに聞こえるようにハッキリと「ほら、君にくちづけさせてくれ。」って。←わお!(*ノ▽ノ)
「永遠の愛を、君に。ん~・・・」と言った後、紙袋の音がバリバリ。
「そうか。紙袋があるとキスは無理か。」とポツリ。
額にくちづけすればそれっぽいと思ったサク。飲食や会話のために口の部分に穴を開けているけど、接触は難しいことに気付く。
紙袋を取ることを主人公に提案されるものの、これは自分の一部だから無理って言って拒む。主人公の反応を見たサクは
「ドン引きしないでくれ!俺にもいろいろあるんだ!」とヒソヒソ声で言う。
男と認識されてるかどうか気にするサク
2人は同居することに。
ベッドは1つしか無い。一緒に寝ることになった。そのことについて、サクがいろいろ話す。
主人公が何か言いたそうにしているのに気付いたサク。思っていることを言うように促す。
主人公に対して「ああ。」と言ってバリバリとした音を響かせると
「これは寝る時用の紙袋だ。昼間のものより通気性にこだわっている。」って。←え!?
ベッドに入り隣同士で寝る2人。
サクは主人公の気持ちを想像し、こういうことになって不安だろうって言う。そして真剣に「不埒なマネはしない。」って。←かっこいい!キュン♪
主人公を見て
「ん?もしかして・・・ね、寝ているのか?」
「本気で!?」
普通この状況で安眠できないだろうと、サクは信じられない様子で言う。紙袋だから男子とみなされてないのかもしれないとかブツブツ言ってたら起きた主人公。
また寝ようとした主人公につっこむ。
他の男だったらどうなってるか分からないと言って、主人公に息を吹きかけるサク。←わお!(*ノ▽ノ)
あーだこーだで、主人公が自分を男として認識していることを確認したサクは、明日も恋人のフリを続けてくれるように頼み、寝ることにした。
「あきれて帰らないでくれよ。」
新聞部に見せつけるために公園デートをする2人。
サクはくっついて歩こうとするけど、主人公は押し返す。
「もっとくっつけ。俺の胸に飛び込んでこい。」
主人公は言われた通り、体当たり。サクはダメージを受ける。
周りの人たちがこっちを見ているのは、俺達が仲睦まじくてうらやましいからだと言うサク。
そして、クレープを買うことに。
「俺が買ってくるから、ベンチに座って待っていてくれ。もちろん、クレープ代は俺がおごる。」←おお!かっこいい!胸きゅん♪
そう言った直後、風が吹く。紙袋がガサゴソ。サクは溺れたかのような声を出し、はーはー呼吸を荒くする。
「すまない。風が強い日は、紙袋が顔に張り付くことがある。呼吸困難に陥ることもあるくらいだ。」←危ねえー!!
主人公がサクの背中をさする。呼吸が楽になったサクは「出来た彼女をもらって、俺は幸せだな。」って。←あら~(*ノ▽ノ)
「くれぐれも、あきれて帰らないでくれよ。」←かわいいこと言うのね。胸きゅん♪
サクはそう言い残し、クレープを買いに行った。
主人公が寝るまで手を握る
深夜2時。隣で寝ている主人公がうなされていることを心配するサク。
主人公を起こす。主人公に対してサクは
「そっか。かわいそうに。紙袋に追いかけられる夢なんて悪夢としか思えない・・・待て。それは俺じゃないか。」
笑う主人公。それに突っ込むサク。
こわい夢を見て眠れなくなる気持ちが分かると言って、サクは主人公を抱きしめる。嫌かどうか主人公に聞く。
「良かった。君には嫌われたく無いんだ。」←おっ!
サクは過去の話をする。紙袋を被っているのは、気持ちを表に出すと誰かを悲しませるかもしれないからストッパー代わりにしているという理由だった。
サクは静かなトーンになり
「さあ、もう眠れ。君が寝るまで、手を握ってるから。」
「これでもう、悪い夢なんか見ない。安心して休んでくれ。」
「おやすみ。いい夢を。」ってささやく。←優しい言い方にほんわか胸きゅん♪
ネックレスをプレゼント
新聞部と主人公とサクでゴタゴタ。サクの紙袋が破れて、新聞部に写真を撮られてしまった。
あーだこーだで、サクは主人公に新聞部のスマホのデータを消してくれと叫ぶ。主人公は手にした新聞部のスマホを壁に思いっきり投げつける。その行動に、若干引くサク。そして大笑い。
家に帰って来た2人。サクはお詫びとして主人公にネックレスをプレゼントする。
「俺達は恋人同士だ。お詫びを抜きにしても、プレゼントを渡すことはおかしくないだろう。」って。←キュンキュン♪
主人公が受け取ってくれて、喜ぶサク。
「じゃあ、後ろを向いて。付けてみよう。」
「少し顎を上げて。」
「君の髪は手触りがいいな。」
声が小さくなり「とてもサラサラで、思わずキスしたくなる。」とささやく。←おお!胸きゅん♪
紙袋のガサゴソという音がした後「ちゅっ。」って。←わ~!!(*ノ▽ノ)
驚く主人公。サクは謝る。主人公が振り返ろうとすると慌てて止める。
「お願いだから見ないでくれ。その・・・今は紙袋を取っているから。」←かわいい。キュンキュン♪
「そのまま、前を向いていてほしい。」
「それにきっと、だらしない顔をしている。」
「こんな顔、君に見られたくない。」←わ~。ニヤニヤするわ~。
主人公の言葉に対してサクは「そうか。そう言ってくれると助かる。すぐ被るから。」と言うと、紙袋の音がガサゴソ。
主人公の笑顔を見ると嬉しくなる、それが不思議だと言うサク。←いい感じになってきた2人。聞いててニヤニヤする~。
本当の恋人として
紙袋を被ることになった出来事に出てくる女の子が主人公だと気付いたサク。
主人公を残して、家を出る事にした。これからは他人として、見かけても話しかけるなと言い出す。
「紙袋を被った男との同居を終了できるんだぞ!」
あーだこーだで出て行くサク。
主人公は生徒会室に会いに行く。サクは家を出た理由を説明するために紙袋をガサゴソ。主人公に顔を見せた。
「二度と俺の顔を見たくないって、君の口から言わせる。」と言った後、ほとんど息みたいな声で
「そのために、キスする。髪や頬じゃない。くちびるに、だ。」って。←わわわっ!
逃げない主人公に混乱するサク。主人公はサクに抱きつく。
いろいろ話して主人公に許してもらったサクは
「小さい時も、今も、君の事が、好きだ。」
「俺のことを受け入れてくれないか?」って。
主人公の言葉が信じられないサク。紙袋の音がガサゴソして「痛っ。いきなりつねるから驚いたぞ。でも、痛みがあるなら現実だな。」って。
主人公の事を彼女に選んだのは運命と思ってもいいかもとサクは言う。
「なあ。キス、してもいいか?」
「本当の恋人として。」とささやく。←キュンキュン♪
主人公に目を閉じるように言ってから
「大好きだよ。ちゅっ。」って。←ひゃー!(*ノ▽ノ)
仲良く写真を撮る2人
卒業の記念に一緒に写真を撮ることにした2人。
「それじゃ、もっと肩を寄せて。」とサクが言った後、「おっと。大事なものを忘れていた。」と紙袋をガサゴソ。「この紙袋は想い出の品だ。」って。
主人公の笑顔を見て、嬉しそうなサク。
「これからも、ずっと一緒に。」
そう言ってシャッターを押すのであった。
まとめ
寝る時用の紙袋には驚いた。通気性がいいってどんなのだろう・・・。
紙袋の音がなかなか良かった。
主人公の性格も良かったな~。腕に飛び込めと言われて体当たりしたり、隣でさっさと寝たり、スマホを壁に投げたり。壁に当たった時の音がすごかった(笑)
作品の前半部分は、紙袋によって胸きゅん出来なかった。
それが後半部分では紙袋を取って素顔を見られたくないとか、紙袋を取って真剣に告白して本当の恋人になってキスするとかキュンキュンがいっぱいあった。
「紙袋を取る」ってのが特別感を出すのかな。
おすすめポイント
紙袋いじりに対するサクのノリツッコミ。
紙袋の音。
風で呼吸困難になるところ。
ネックレスを付けてあげた後の甘いやり取り。
紙袋を取るという事。